2008年04月01日

上映出来ない映画がある

靖国 YASUKUNI」というドキュメンタリー映画が
上映中止の憂き目にあっているそうだ。

映画の感想サイトの端くれとして一言だけ言いたい。
劇場が政治的な理由に屈して映画を上映しない。

本当にそれでいいのか?

もしそれが例え日本人に取って屈辱的な、唾棄すべき映画だったとしても。
観るか観ないかを決めるのは我々ではないのか?
観てから内容を批判する事だって可能なはずだ。
だが、我々にはその自由すら与えられない。
もちろん、様々な理由で日本で上映されない映画は数多くある。
資本主義社会なのだから、つまらない映画が上映されない事だって多々あるだろう。
しかしその映画を観るかどうかを決める自由は、劇場にかからない限り我々には無いのである。

この話を聞いてある皮肉さを感じた。
しばらく前から映画を観る前に、「映画を盗まないで!」というCMがどこの劇場でも必ずかかっている。映画を観る人間が必ず見せられるという事は、お前達がこれを見る必要がある、と思われているという事だ。
もっとも効果的な対応は何か。
それは、劇場で映画をかけない事だ。

すばらしいではないか。

この映画は決して盗まれる事が無い『完全な防犯対策が施された映画』でもあるのだ。

政治的問題にも配慮し、映画が盗まれる事も無い『完全なる劇場』がこの先どのくらい増えるのだろうか?
私は、そんな所に行ってまで映画を観たいとは思わないのです。
我々から映画を観る自由を奪わないで欲しい。
もうこの流れは止まらないのかもしれないけれど。

この映画を上映しない事を決めた劇場。
そして事前に試写会を上映する事を求めた議員の名を、我々は記憶しておくべきだと思う。

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2008年03月19日

結局見てしまったデビルマン

酷かった…いや、酷かったには違いないんですが。
前知識で仕入れて期待していたダメなシーンがいい感じにカットされて見やすくなってて
『マシに見える部分もあるが、結局全然シーンが繋がらない理解不能な映画』
に成り下がっていたので、アゴが外れるくらいのダメさ加減は味わえなかったような気がしました。小林幸子も消えてたし、シレーヌとの戦いの決着も分からず、なんかもうあれこれカットされてたようで、無料で見られたのに大損したような…。あ、そうそう、教会の虐殺シーンでGUN=KATAのダサイ真似事をさせた奴、お前は万死に値するとリベリオン好きの一人としてここは釘を刺しておきたい(笑)
それにしても美樹ちゃんの生首シーンまでカットするなんて、ここにハサミを入れた奴!お前は万死に値する(しつこいですか?)…と言うか
そこ切ったら美樹ちゃんが死んだかどうだかもよくわからないやんけ!
これじゃ何のために深夜に放送したんだかちっとも分かりません。
やっぱりヒドい、ヒドすぎる…。

この映画、上でも言いましたが結局話のスケールが小さいんですよね。
原作ではサタン(=デーモン)とデビルマン(=人間)の互いを賭けた壮大な戦いになるものを、結局ご近所でロケした程度の世界観で、やってる事はいじめ問題かアカ狩りの真似事みたいな感じだし。また、日本のデーモン狩りの間、世界ではいったい何が起こっているかの背景説明が、カットのせいなのか何なのか全然分からないんですよね。だからいきなりご近所が廃墟だらけ死体だらけになったと思いきや、突然世界が核?で崩壊(だかよく分かりませんが)するという唐突さに見てて唖然とするわけです。
その手前で起こっている事といえば、ちっとも能動的に動かない、何を考えてるのかすら不明な双子の大根役者(お話内でも双子なのかと思ったらただ似ているだけだという無意味さ)がああだこうだウジウジしてる間にみんな死んじまって、小さな幸せのために神と悪魔が戦って共倒れ。デーモン娘と子供がどうやってかよく分からないながらも生き延びて、ラストおいしいとこさらってジ・エンドって、何ですかそれ!『デーモンと人間の融和』とかそんなこと言いたげですが、こいつらたまたま今生きてるだけで別にデーモン問題も世界の崩壊も何一つ解決してねえじゃんか!と泣けてくる話の小ささです。だって、少しだけ生き延びた飛鳥了にこの後人類皆殺しにされちゃうんじゃないの?という疑問にすらこの映画は答えてくれません。ああヒドい(追記:なんとラストシーンが途中でカットされてたらしく、あのまま二人のロングショットになるとまだ周りには人間竜巻がいくつも巻いてるショットになるそうで…おい!それじゃエンディングの意味が変わってくるじゃないの!シドイ)。

恐らく那須監督はアクションといえばビーバップハイスクールとかの『ヤンキーの殴り合い』か『チンピラの切ったはった』的なスケールでしか演出出来ないんでしょうね。
デーモンなりかけ娘が完全に目覚めて特別な力を使うと思いきや、何故か唐突に日本刀アクションを見せる辺りで完全に得心しました。
まぁそれはそれでいいんだけど、そういう人に原作の『世界の破壊と再生』という壮大さが描けるのかどうか。またそういう人に監督を任せた映画業界のシステム的不毛さみたいな…なんでそんな事観客が考えなけりゃならんのか!
映画なんて見なくても死にゃしないのに、だからこそしがらみから自由な娯楽であるべきなのに、金かけてつまらないモノ作っちまうそのダメさ加減に全く腹が立ちます。
愛すべきダメ映画ならばまだ笑って許せるのにねぇ…。

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映画『デビルマン』…を見ている途中

相当酷い出来だという話を聞いていたのである程度覚悟していましたが、まぁとりあえず録画しておいたので鑑賞。
しかし、やはり途中で辛くなってきて一時停止してコレを書いています。
どうしようかなぁ、消そうかなぁ。

とりあえず、作品の根幹に関わる

『地球を支配しようと復活した悪魔を倒すために、人間の心を持ったまま悪魔の力を手に入れて人間のために戦う』

という設定を

『人間のエゴが悪魔を復活させ、そのためにデビルマン同士が仲間割れ』

という小さい話に改変した責任者出てこい!

そういう『人間が全て悪いんですごめんなさい』話にしたがる気持ちも分からんではないけどね…。
まぁ役者があまりにも酷いとか、明らかに絵が繋がってないとか
そういう細かいツッコミは他のサイトがいくらでもやっているでしょうから、そちらを見ていただくという事で。
って、レビューまで投げやりだなオイ。

さて、酒でも飲んで続きを見るかな…ってまだ見るつもりなのかオレ。

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2008年03月18日

映画『バンテージ・ポイント』

用事があって新宿に出たのですが、予定が変更になったので、新宿ミラノでやっていたこの映画を急遽鑑賞。
ライラはラララライだったので、私の大好きな洋ドラ『LOST』のジャックことマシュー・フォックスが出演しているこちらを見ようかなと。
新宿大ガードそばのロータリーギフトさんいつもお世話になってます。

同じシーンを何度も繰り返して描写の切り口を変える事で、隠された真実を浮かび上がらせるという作りの映画はいくつかあります。例によって同じシーンをあまり何度も繰り返されると『またか』と脳みそが退屈し始めるので間を持たせるのが難しいのですが、わたくし某押井監督の実写作品でそういうのには慣れっこになっておりますので、全く問題なく鑑賞できました(笑)

この映画も、大統領暗殺という大事件をその起こった数十分を繰り返す事により『あの行動の意味は実は…』とか、意外な犯人を浮かび上がらせるというような意図の表現ではありますけど、『えー!この出来事の意味は実はこうだったんだビックリ!』というほどの逆転は無かったのかなと。それに値するようなキャラクターは女テロリストくらいで、実際の所それほどネタのじらし方は上手くなかった気がしました。まぁとりあえず怪しげなキャラクターはたくさん出てきますし、『事件の真犯人は誰か』というのが大体読めるようになった辺りで『犯人の本当の意図は何か』というポイントで目先を変えて飽きさせずに話を引っ張って行くのはなかなか面白かったのではないかと思いましたね。

でもこの映画で一番怪しかったのは、どう考えてもフォレスト・ウィテカー演じるアメリカ人ツーリストではないでしょうか。彼はたまたま事件に巻き込まれただけのごく普通のビデオ撮影好きの一般人のはずなのに、何故か異常ともいえる義務感で、必死で逃亡する正体不明の警官を走って追いかけ、訓練で鍛え上げられた大統領警護官(いわゆるSPですね)に、脚力で一歩も引けを取る事無く(笑)彼らをビデオでバッチリ録画しつつ(笑)あまつさえ、迷子の女の子アナちゃんを間一髪で助け、結果的にテロリストの野望をあと一歩の所で粉砕する(笑)わけですよ。正義感にしてはいささか度が過ぎてるし、しかもツーリストが偶然撮った絵がストーリーのポイントになる、つまり彼の役どころの部分はそのチェイスではもう通り過ぎてるわけですよ。しかもチェイスの最中に撮った絵はストーリーに何も寄与しないんですよね。それなのに彼はヘロヘロになりながらスペイン市街を激走するわけです。

あんたいったいナニモンなんだと。
ただのフォレスト・ウィテカーなのにそんなに頑張っちゃう理由が分からん。

どう考えても強引な脚本で死ぬほどスペイン市街を走り回らされただけとしか思えないのです。もしくは美少女アナちゃんが好きで好きでたまらなかったという、単なる子供好きなら問題無いが、それ以上だと問題あるいささか不穏当な人間性(まわりくどいですか?(笑))を彼が秘めていたのか?彼の超人性を前にしては、主人公のエンジンのかかりが遅いポンコツSPも、結局アレだったジャックも、後に出てくるなんだか強すぎるワンマンアーミーな大統領襲撃犯も、キャラが全くかすんでしまうのです…。

…というように、基本的な部分はそれなりだけど、かなりアレな部分も散見される映画だったのかなという感想でした。ま、90分という短めの上映時間でスパッと終わるので、待ち合わせで空いた時間潰しには良いかもしれません。

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2008年03月12日

映画『サマータイムマシン・ブルース』

サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格) 先日フジで深夜に放送していたのを視聴。
なかなか面白かったです。
もともと劇団ヨーロッパ企画で上演されていた戯曲を映画化したとのことですが、そっちも見てみたいかなと思いました。

時間旅行ネタといっても、名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ほどの風呂敷は広げずに、地方大学のSF研を舞台に『たった一日だけ昔に戻って、エアコンの壊れてしまったリモコンを取ってくる』という、ホントに映画としては小さい枠で収めてるんですけど、でも小さくてもお話が作り込まれてる感じが良かったですね。
金もなく野球ばかりしてるSF研のダメ大学生たちの愛すべき日常描写は、大学サークルで似たような部室生活を体験した自分には「あー、なつかしーなぁ」的に非常に共感できました(笑) そして、タイムパラドックスに繋がるような、余計な事ばかりして主人公に迷惑ばかりかけるSF研3バカがいい味出してました。あと、25年後(映画内では2030年)の未来のSF研が重要なポイントとして映画に関わってくるんですが、未来になってもダメっぽーいSF研部員のムサい男たちが部室でクリスマスパーティをやってて、そのダメな人たち勢揃いのカットが個人的にとってもツボでした。『未来になってもやっぱり今と同じでダメっぽい』というのが安心するというか、親近感わきますね(笑)
役者的には上野樹里が魅力的に撮られてて、『のだめ』じゃない彼女も可愛いなぁと認識を新たにしました(のだめももちろん良いのですが、ちょっと濃すぎてイメージ固定しすぎるという気が)。あとは前期のフジ深夜ドラマ『SP』で男勝りの警護官を演じていた真木よう子がエロっぽくて良かったですね。エロすぎてあまり大学生には見えませんでしたが(笑)。
しかし、この映画で一番良く出来ていたのはやっぱりシナリオでしょう。
きっちりバラまかれたタイムパラドックスにまつわる伏線をラストに向かって丁寧に回収しているあたり、『時をかけるリモコン』のつじつま合わせとか、人物の出し入れのアイデアが良く練られてて感心しました。話のスケールが小さいからこそ成立してる部分もあったりして、予算がかけられなくてもシナリオが良ければ映画が面白くなる、見本のような作品だと思いましたね。

少し難を言えば、物語が始まってからいざタイムマシンが出てくるまでの時間が結構あるのでいささかダルく感じてしまう所、これから面白い事が起こるぞ!という感じがもうちょっと出せてればなぁと思ったんですよね。その時間で初見では見分けがつきにくいSF研の部員たちを印象づけるのに失敗してる感があるのも、もったいないかなぁと。ラストの『神様が…』の下りとかあんまり必要ないんじゃない?と思いましたし、つじつま合わせが大変なのも分かりますが、もっともっと面白くなったんじゃないかなぁという部分があった気がしてちと勿体ないです。
それでも映画自体はかなり楽しめたんで、まだ見てない方にはお勧めですよー!

<注:この先は映画を見てから読んだ方が良いですよ!>
ラベル:邦画
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2008年01月23日

映画『アイ・アム・レジェンド』

お久しぶりです。
えー、久しぶりの映画レビューなのに辛口ですいませんねー


以降の文章にはネタバレ(白地反転)が含まれますので、まだご覧になってない方はお気をつけ下さい。


…いいですね?

おいおい何なんだよこの薄っぺらいお話はよー!
というのが見終わった後の感想でした。
出だしから廃虚で愛犬と孤独に戦う主人公、ロバート・ネヴィルのサバイバルを丹念に追いかけていく所は『廃虚となったニューヨーク市』というキャッチーな絵とも相まってかなり良かったのですが、その後がよろしくない。
クライマックスで死ななくてもいいネヴィルが無理やり自爆しちゃいまして

『オレって伝説の男じゃない?なくなくない?』

とカットがかかった後ニヤニヤするウィル・スミスの顔が浮かんできそうな…
そこまで言ったら言いすぎですかね。

原作のテーマにあったとおぼしき『価値観の転換』はどこへやら。
ハリウッド映画お定まりの『味方でなければ敵』『神に逆らう悪魔退治』の単純な二項対立、そして「神の声を聴いた」ネヴィルがあっさり自己犠牲してしまう下りは、自分以外”人類は”誰もいないNYで三年間戦い続けた伝説の男とは思えない説得力の無さだよな、と感じてしまいました。オレだったらあんな孤独と廃虚と動物とミュータントの中でなんてひと月も生きられませんよ!

だって、あのミュータント(ゾンビじゃありませんよ→ゾンビは死と同時に生物としての社会性が無くなってる)の男ボスがあれだけネヴィルに執着するのは、ネヴィルがただ一人の人類(=餌)というだけじゃなくて、彼が人体実験のために捕らえた女ミュータントが恐らくボスの配偶者、もしくは大事な守るべき者だったわけじゃないですか(あれってそういう伏線だと思ったんですが?)つまり凶暴なだけだと思っていた彼らには社会性があり、コミュニティを作る知能もあるわけです。
しかしネヴィルはラストまでそこに思い至る事も無く、これで家族の元へいけるとばかりに、折角治癒しそうな女ミュータントを巻き添えにして死んじまうわけですよ。
あれでは、彼がとうとう作り上げたミュータントを人間に戻す血清、それが意味する皮肉さが薄れてしまうような気がするんですが…。
そして助けた母子は生存者の村にたどり着きました、彼の血清で人類は救われます、彼は伝説の男です…と人類復興を示唆して終わっちまうわけです。
おい、そういう意味の伝説かよ!原作と180度違うじゃねえか!
と原作小説の『吸血鬼』を読んだ人はさぞもん絶されたのではないでしょうか?
どうにも見終わった後、納得が行かなかったですねぇ。

1000円で見られたのでコストパフォーマンスはまぁまぁですが、1800円の価値は無いと思われるので
<廃虚好き><ゾンビ趣味><レゲエミュージックがお好き>
な方以外は、レンタルかテレビ放送をお待ちになった方がいいかも、という評価でした。


※後は、多少の銃好きとしてネヴィルには7.62mmのM-14を持ってて欲しかったかなぁと。本物は重くてM4より反動もキツイそうですが、あの凶暴なミュータント相手にはどんなデカイ銃を担いでても不安でしょう。たとえシカ狩りのためだとしても、5.56mmではちと威力不足なのではないでしょうか?
…いや、細かいディテールなのでどうでもいいんですけどね。
もともと彼は細菌戦の専門家らしいから軍務で銃なんかほとんど撃った事ないのかもしれないし。

(1/23 若干改稿しました)
ラベル:ホラー 洋画
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2007年01月28日

映画『モンスターハウス』

なんだか面白そうじゃない?と思ったんで鑑賞。

っていうか、主人公3人組の紅一点ジェニーちゃんが、
『イケてないアメリカ少女萌え』
にツボったからなんだけどね。
えー極端なケースだと、瓶底メガネかけてて、ニコーっと笑うと歯の矯正ブリッジ全開な感じですよ。

萌えませんか
そうですか

ま、実際はそんなキャラじゃなかったけど、充分萌えさせて頂きました。
それより、主人公DJのダメな親友チャウダー君の、『アメリカンダメ少年』ぶりがツボってかなり笑えたから充分かな。
あと、黒人のお約束ダメ警官。
いかにもな典型的差別ギャグ的からかいかたで、キワドいなと思いつつかなり笑いました。

冒頭でCGキャラが、頭がデカイのにリアルな動きをするのがちと着ぐるみ臭かったけど、だんだん気にならなくなった。

CGは前編GI(グローバルイルミネーション)使用のレンダリングだそうで。
そんな技術が当たり前に使えるようになったんだなぁ。
すげえや。

話はちょっと子供には難しいかな?と思いました。

結構な悲劇だとは思うんだけど、若干倒錯的な要素があるように思えたので。
ネバークラッカーじいさんが本当は家に囚われていたんだ、って辺り、その原因となるキャラクターとの関係が分からないと理解できないだろうからね。
子供には、それが愛ゆえに仕方なかったんだって事が分かってもらえるかな。
どういう事なのか尋ねられたお父さんには説明しづらいかもしれないね。
でも、アクションは充分迫力あったし。
オチの小ネタも笑えました。
本編が終わったからってすぐ帰んない方がいいですよー。
充分楽しめたです。

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2006年10月23日

映画『X-MEN ファイナルディシジョン』

オリジナル・サウンドトラック「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」 本作でX-MENもシリーズ完結という話を聞いて、最後ぐらいは観に行ってみようかと思い足を運びました。
いや、けっこうアメコミは好きな方なんですが、X-MENは登場人物が多いのもあってちと手が出しづらかったんですよね。
それと、前作パート2で死んだはずのジーンがCMであまりに堂々と生き返ってるのを見たんで、いったいどんな無理矢理な理屈を付けてんのか気になったってのもありました(笑

 
で…ジーンですが、普通に死んでなかったですね(笑
前作のラストであんなに盛り上げといて…と思いましたが、やっぱ彼女はX-MEN中最強のミュータントだそうですし、その辺にはツッコむだけ野暮なんでしょうかねぇ。
もうちょっと前振りが欲しいと思いましたが、監督変わってますし裏で色々あったのかもと邪推。
今回メインのキーアイテムになった『キュア』のラストでの扱いとか、出てきただけでいまいち役に立ってない羽の生えたミュータント、エンジェル君とか他にもいろいろツッコミ所も多かったように思いましたが、あれやこれやでひとまずの決着は付いたのかな…と思ったら、エンドロール後のあの映像です。
途中で帰っちゃった人、残念でしたね。
あれはコミック原作もあるからああいう蛇足を付けざるを得なかったんですかねぇ。
…読まれた方は何の事やら、かも知れませんがアレです。
『アリゲーターオチ』と言えば分かって頂けるかも。

だいたい今回重要キャラがガンガン死にますが、こういうフォローがあるなら問題ないんですかね?
自分だけでは物語を終われない原作付き映画の宿命かもしれませんが。
あ、そういえば影が薄くてしかも一番可哀想だった目からビームの彼に関してもフォローがあってもよかったよーな…。
サイクロップスは映画3作通じて影が薄くて報われないミュータントNo.1だったような気がします。
マジメで目からビームが出るだけなのに…ああカワイソウ…(泣

でもホントにこの映画で中心だった恋愛関係と言うならば、結局エグゼビア教授とマグニートー…二人のオヤジの愛憎入り交じった腐れ縁だったような気がしました。
ミスティークなんて使えなくなると見るや、すっぱだかでポイっとばかりに捨てちゃったのに。
あー、イアン・マッケランもその筋では有名なお方ですし、マジ過ぎて触れるのも気が引けますが…ゴホゴホ(笑

ま、何かお話的には誤摩化されたような気もしましたが、
それに、壁抜け少女キティちゃんみたいな、なかなかキュートな女優さんも発掘できましたし。
説得力のある迫力映像のおかげでかなり楽しめたと思います。

 

今後のアメコミ大作といえば、来年初頭に困り顔の男ニコラス・ケイジのゴーストライダーが来て、その後GW中にスパイダーマン3公開みたいですね。
楽しみだなぁ。

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2006年09月23日

つぶやき

すんません、ちょっと放置気味です。
パトレイバーXIIIは見直したんですけど、やっぱりグエムルの方が面白かったなぁ。
あと製作はIGだと思ってたけどマッドハウスなんですね。
ま、だからどうしたですが…。
映画はこないだ『マイアミ・バイス』を見ました。
冒頭の麻薬取引のシーンで、FBIが車内で対物ライフルに撃たれるカットをみて「あ、シロマサだ!(笑」と思った以外はラストの銃撃戦までいまいちダルかった…。ドラマで『CSI:MIAMI』を見ているせいか、そもそものマイアミ・バイスも明るい日差しと熱気のあるマイアミってイメージなのに、夜のシーンばっかりで…なんか違いましたね。HDで夜のシーンも撮れるのはいいけど、だからって夜景優先にされてもなぁ。そもそも元のマイアミバイスを見てると、この映画は『名前だけマイアミ・バイス』な感じなので、そっちを重要視する人は見ない方が吉かも〜。
えー、ちょっとこれから映画を見る本数が減るかもしれないので、今後のブログの方向性も合わせて考え直したいところです。

ラベル:洋画
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2006年09月08日

映画『グエムル ー漢江の怪物ー』

公開前から面白いという話を聞いていたので気になってたんですが、たまたま公開日に飲み会帰りで終電を逃してしまい(笑)、タイミングよくオールナイトでかかっていたのを見てきました。でも初日とあって深夜でもビックリするくらい人が多かったですねぇ。

監督のポン・ジュノは『殺人の追憶』でかなり評価を上げた人ですね。良く練られたシナリオと余韻のあるラストで印象に残った映画でした。この『グエムル』もかなり面白かったんですが、なんか日本人、というか私の感覚からは離れた所があって、手放しで楽しめないと言うか…自分の感覚がハリウッド映画に洗脳され過ぎなのかもしれないけど、韓国映画ってこういう感じの映画が多い気がするなぁ、って言う感想でした。

まぁ、この映画は素直に見れば、娘が突然いなくなってしまった事でバラバラだった家族が絆を再確認し合うという王道的なストーリーなんですが、最後までストンと話が納まらないと言うか、その辺がこの監督の味なんでしょうね。

まずイイと思ったのは、とにかく最初から『グエムル』の姿をなんの出し惜しみも無く見せている所ですね。
つまらないモンスター映画にありがちなお定まりのストーリーで引っ張った挙げ句、予算不足丸出しのダッサーい怪獣が出てきて興ざめって事はなく、のっけから良く出来たCGでかなり現実感のある『グエムル(怪物)』が、のどかな日常に突如として現れ市民を殺戮していく所を描いたシーンはけっこうな迫力でした。こういうのって結構カタルシスを感じるんですよね。海外に丸投げしただけあってCGには自信があったんでしょうが、それがある程度成功しているだけでも怪物映画としてはマルをあげてもいいと思いました。

ですが、ストーリーに関しては私は素直に楽しめたかと言うと、やはり韓国映画ってどこか違うなって違和感を感じるんですよね。
普通だったら[末娘をグエムルに奪われた]ダメ家族が、それぞれの個性をいかに結束して立ち向かっていくかって話になるんでしょうが、ダメ家族だけになんとなくダラッと話が進んで行くのが面白いと言うか、話がしまらずに進んで行く『まったり感』を全体に醸し出しているんですよね。ソン・ガンホ演じるダメ親父がグエムルから逃げようと娘の手を引っ張っているつもりが、ふと振り向くと[全然知らない娘]だったりする所とか、笑っちゃうんだけどお前もうちょっと頑張れよというか(笑)。ペ・ドゥナのいまいちダメなアーチェリー銅メダリストとかも、普通なら一念発起で大活躍させられそうなのに微妙にそこを外してみたり、大卒でフリーターの兄貴が突然出てきたホームレスと協力してグエムルに立ち向かったりとか、また彼が学生運動崩れで妙に[火炎瓶投げ]が上手かったりって辺りが、情けないなーと思いつつなんか「お前らそれでいーのか!(笑)」と思わざるをえないと言うか…。お気楽に進みながらも、何かその底に言われぬわだかまりがあると言うか。ラストだって、フツーそのキャラが死ぬか?って人が死ぬわけで。でも家族の日常は続いて行く。多分その違和感が映画にあると思うからこそ、私は韓国映画を見続けていると思うのです。

で、パクリの話ですが(笑)、反米、被害者意識なんて結局この世界に住んでる以上アメリカの影響を受けずにすむ国家なんて無いわけで。あんまりそういうのばかり気にしても仕方ないし。パクりの問題にしても、私は映画って言うメディア自体が(創作物全体に言える事ですが)前に作られた物の影響を受けずしては語れないものであるなら、あからさまなパクリ以外は、「あー、なるほどねー」と気が付いた自分を褒めればいいぐらいなのでは?と思っているので(笑)。ストーリーの骨格がまったく同じとか言うんでなければある程度の援用も笑って許す位の心の広さも、作品によってはあるのかなと思ってます。そういう立場から言えば、グエムルはこのくらいなら別に問題なかろうと思いました。モンスターのデザインとかは確かに似ているんですが、だからといってこの話自体が丸パクリとは思いませんでした。
ま、そんな視点で見た映画を語らなければいけない事自体、悲しい話ではあるんですが…。

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2006年09月06日

グエムルと廃棄物XIII号

映画『グエムル ー漢江の怪物ー』を見てきました。
いや確かに面白かったんですが、見た後に『ん?』と首をひねる所がある辺りが『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督の(いい意味で)持ち味なんですかねー。

『グエムル』の感想を書いていてネットをうろうろしていたら、「『グエムル』はアニメ『機動警察パトレイバー』の映画化3作目、『WXIII 機動警察パトレイバー』のパクリニダ!」という批判が有るようで。
俺は『WXIII』は見てましたが、グエムルを観ててそれは思い出さなかったんですよね…。そもそも『WXIII』自体そんなに面白いと思わなかったのですが。
比較の意味も込めて両方の感想をそのうちアップしようかなと思っています。すぐは無理っぽいので生暖かい目で見てやって下さいな〜。

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2006年08月11日

映画『時をかける少女』

時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック うん、面白かった!ホントに観て良かったです。アニメだからといって食わず嫌いな人にも、是非見て欲しいと思う作品でした。

筒井康隆原作の『時をかける少女』は過去に何度も映像化された作品ですが、私は1983年の大林宣彦監督の原田知世バージョンしか観ていません。なので色々と比べる事は出来ませんが、細田守監督によって新しい設定でリメイクされたこの『時かけ』は、まだ人生経験の浅い中高生にこそ新鮮な気持ちで観て頂きたい作品だと思います。

新しい『時かけ』のヒロイン紺野真琴は、ふとしたきっかけから時間を遡る”タイムリープ能力”を身につけてしまいます。「何度も失敗をやり直せるなんて素晴らしい!」そんな安易な気持ちから繰り返すタイムリープが、彼女を抜き差しならない事態に追いつめていくのです。
彼女にはタイムリープでいくつもの選択の機会が与えられます。それは2人の男友達”であり”告白の分かれ道”でもあり”命の選択”でもあります。もちろんやり直す事自体は悪い事ではないし、チャンスは与えて欲しいもの。失敗をやり直せるならば…と我々凡人は事あるたびに後悔するわけですが、失敗を経験した上で”それでも前に進む”事と、経験自体を無かったものにしてしまうのは、同じやり直しでも全く違うんじゃないのか…細田監督は私たちに新しい『時かけ』でそう問いかけてくれます。自分にとって不都合な経験だって、そのとき感じた自分の想いは決して無駄じゃないはず。だってそれは、自分以外の人にも影響を与えるのですから!今までの選択への後悔をダメなものとはせずに、これから訪れる新しい選択への応援をしてくれる…そんな前向きな作品だと私は感じました。
ネタバレになりますのであまり詳しくはかけませんが、あの浮世絵(名前が思い出せないのですが)にまつわるメインキャラの暗い未来(それとなく暗示されるだけなのですが)が、この話のキーになるとともに、話によりいっそうの深みを与えていると思いました。そこから先は、是非劇場でご自分で確かめて下さい!

まぁ、ひねくれ者の私にはツッコむとこも多少はありましたが…(笑)。冒頭の新ヒロインのイメージを伝えるべきファーストカットがユル〜く見えてしまった事とか(全編そういう系統の作画なので、違和感はすぐ無くなると思うけど)…声優が素人っぽさの抜けない感じで安心して聞けない所とか(逆にその不安定さが新ヒロインの魅力だとは思いますが(笑))。あと、過去作を見た人には[人物配置]でネタバレしてしまう危険性が大きいので、なるべく頭をカラにして見る事をお勧めします。でも今までの『時かけ』のヒロイン”芳山和子”が意外な形で出演していたりして、その”魔女おばさん”の包容力は過去の経験から?と突っ込みたくなるような、知る人にはニヤリと出来る所もありますから、決して古くからの『時かけ』ファンを置き去りにはしていないと思います。

『ハウルの動く城』を本来監督するはずだったらしい細田監督ですが、何があったかは部外者の知る所ではないしても、作られなかった過去より新しく作られた未来。そんな細田監督のアニメ新作が素晴らしい作品だった事に、まだまだアニメの未来はあるんじゃないかと希望を感じさせてもらいました。惜しむらくは、公開館が少ないのでもっと多くの劇場で公開しても良いんじゃないのか…もしくはテレビで特番として放送してもっと多くの人に見てもらえるような、そういう展開があってもいいくらいの作品です。面白いアニメ映画をもっと見られるように努力して欲しい!と強く感じました。
そういえば、8月の8の付く日(今からだと18、28日)は『メガネ女子胸キュン祭り』とかで非売品の『時かけポストカード』をメガネ女子だけにプレゼントしてるらしいので、我こそはというメガネ女子は勝負メガネで鑑賞に行ってみてはいかがでしょうか?(うちの読者にいるのかなメガネ女子…)

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ラベル:邦画 アニメ SF
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2006年08月10日

映画『M:I:3』

オリジナル・サウンドトラック「M:i:3」 いや、なかなか楽しめました!
見終わると何があったかさっぱり忘れてしまえる位の(笑)徹底的な娯楽作ぶりが、根っからの娯楽ドラマ屋J.J.エイブラムス監督そのものでした。彼のTVドラマ作品は『エイリアス』『LOST』と見てきましたが、やってる事は全く同じ。アクションを謎また謎でつなぎ、次はいったいどうなるのかと視聴者の興味をガンガン引っ張って行く作劇が大スクリーンでよりスケールアップしてました。
ただ、基本的に演出は目立ち過ぎないヒーローが引っ張る群像劇タイプのスタイルなのに、主役のトム・クルーズの俺ヒーローオーラがあまりに強過ぎて、他の役者さん、とりわけIMFチームのメンバーがイマイチ目立たなかったのが残念かなと。007と違ってインポッシブルはチームプレイが基本なだけに…。マギー・Qとかすっげぇ美人なんですけど、トム様のオーラの前では霞んでましたね(マギー・Qが気になる方は映画『レディ・ウェポン 赤裸特工』を是非チェックして下さい。面白くてエロエロなアクション娯楽作です)。
ホントに次から次へとアクションを詰め込んであるので、ちょっと途中で一体何が本筋だったのか忘れてしまいそうになったりして…。時々ホッとするような、テンションが引いたシーンを入れてくれると余裕が出来てイイんですけど、初監督で張り切りすぎたのかそういう事はそもそも出来ない性分の人なんですかね(笑)。でもアクションシーンはどこをとっても一級品ですし、特に海の上を通る橋での敵の襲撃シーンなんてかなり緊迫感がスゴかったですよ。敵を逃してしまい、車の上でG36自動ライフル(自動小銃?)を持って立ち尽くすトムちんはさすがにバッチリ決まって俺様オーラ出まくりでシビレちゃいました(笑)。
今回のスパイ戦の中心である『ラビットフット』ですが、この典型的なマクガフィンぶりも、いままでやってた『エイリアス』の<ランバルディの予言>や『LOST』の<謎の数列>と全く同じでしたし、J.J.エイブラムスはつくづくこういうのが好きなんだな〜と感心いたしました。マクガフィンって安易に使うと、設定の説明不足と取られてしまったりでけっこう難しいと思うんですが、この映画ではホント教科書のように完璧に機能してました。ヒッチコックが見たら喜ぶでしょうかね?(笑)
オチは出てくる人を見てれば途中で何となく分かってしまうのがちと物足りなかったですが、とにかく今回はアクション満載の娯楽映画が見たい人にはお勧め出来る映画だと思いますよ〜。

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2006年08月09日

映画『ゲド戦記』

ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック ネットでは酷評の嵐が吹き荒れているこの『ゲド戦記』ですが、あれほどコキ下ろされているとあってはかえって見ないわけにはいくまいと思い、気合いを入れて見に行ってきました。でもこういう見に行き方はかえって逆ネガティブ・キャンペーンに乗せられてるんじゃないのか?という気もしますが…これも鈴木プロデューサーの陰謀ですか?(笑)

・あらすじ
世界の『均衡』が崩れつつあった異世界アースシー。災いの根本を見極める旅をしていた大賢人ハイタカ(=ゲド 菅原文太)は、親である国王を刺して逃亡していた王子アレン(岡田准一)と出会い旅を共にする。彼らは大都市ホート・タウンの荒み切った現実に出会い、ハイタカの昔なじみテナー(吹雪ジュン)の家に身を寄せる。そこでアレンは自分がホートタウンで助けた顔に傷跡のある少女テルー(手嶌葵)と再開する。だが自暴自棄なアレンをテルーは受け入れず、アレンは”影”に追われそこから逃亡する。一方、ゲドの元にも過去の因縁が絡む魔法使い”ハブナーのクモ”(田中裕子)の魔手が迫りつつあった…。

・以下多少ネタばれがあります。[ネタばれ]は反転させてご覧下さい

ゲド戦記は、アーシュラ・K・ルグイン原作のファンタジー小説。かなり読んでる人は多い名作のようですが、私は未読だったので全く予備知識無しに鑑賞しました。内容的には大体3巻目を中心にしているとか。

見終わった後、ゲド戦記と言っても全然ゲドが主人公じゃなければ戦記でもないじゃん、ってとなりのカップルが言ってましたが、たしかにその通り。タイトルはゲド戦記とともに下敷きにしたらしい父宮崎駿作の『シュナの旅』をもじって『ゲドの旅』にでもした方が良かったかも。CMをご覧になった方はおおよそ想像が付く通り、ちょっとお説教っぽいところが鼻につく感じのいささか堅めなお話でした。正直言って世間で言われてるほどつまらないわけでもないけど、映画監督の初期作品にありがちな”お話の整合性”よりエネルギーが余っちゃって暴走した感じはなかったですね。宮崎駿監督のアニメにあるような独特の浮遊感も感じられなかったし…。やっぱり偉大な親の才能なんてそうそう息子に遺伝したりはしないのかなぁと、下世話な安心感とともに少々ガッカリしてみたりして。まぁ、まだ一作目で才能を判断するには早計に過ぎる気はしますが…。

映画の序盤からちょっと退屈なカットが続いて、興味を繋ぐにはつらいんじゃないの?などとイチイチ突っ込めばキリが無いですが、もちろんいいシーンもありました。自分的に泣けたのはテルーが歌う所ですね。演じた手嶌葵はこれが初出演の新人らしく、そんなに演技がうまいとは思わなかったけど透明感のある歌声はもちろん素晴らしかったです。ただ『テルーの歌』を2番までキッチリ歌うのはちょっとカット的に長いしいささか商売っ気が入ってない?と思いましたが(笑)。
声優は全般的に悪くなかったと思います。菅原文太は人生経験豊富なゲドに合っていたし、クモ役の田中裕子も性別不詳な不気味さが出てていい感じでした。アレンの岡田准一は役柄の年齢よりちょっと声が低すぎないかなとは思いましたが、少なくとも聞けないほどヘタではなかったので良かったです。ただ、役者声優さんはアクションの演技の時に出す声(ハアッ!って掛け声とか荒い息づかいとか)がどうもイマイチだなといつも思ってて、この映画でもそこが多少気になりました。その辺は洋画の吹き替えとかで演じ慣れている専業の声優さんの方が明らかに上手い所ではないでしょうか。

片やお話の内容は、どうしても点が辛くなるのがアレなんですが…。
そもそも冒頭でドーンと出した親殺し(本当に死んだかどうかは不明)が大してストーリーで機能していないのが気になります。監督の父子の相克なんて客には全然関係ないんですけど、あえてそこを持ってきたのなら何故その後の話に絡めないのか。すべてが終わった後アレンに「じゃ、国に帰ります」なんて言われても、エー?としか思えませんね。それから、どうやらアースシー世界は魔法が使えなくなりつつあり、自然は荒廃し人心も乱れた『混沌』に向かっているようですが、『親殺し』はその混沌の象徴としての意味しかなかったのかなと。要するにアレンの”影”のエピソードのきっかけにしか過ぎないんですよね。吾郎監督やジブリ関係者にとってはそれはそれは大事な意味があったのかもしれないですけど…。
それから、劇中に世界の『均衡』という言葉が頻繁に出てきますが、アースシーとそこに住む人間にとってそれがどういう状態なのかが良くわかりませんでした。世界の均衡という言葉を頻繁にゲドは口にするけど、その世界の均衡を崩しているのはどうやら人間らしいのですが、具体的に何をしたから世界の均衡が崩れたのか、その説明が全くないんです。人間が無制限に魔法を使う事が均衡を崩す事なのか?と一応理解したんですが…。だから大賢人ゲドが倒さねばならなかった相手は[生と死の]均衡を崩す魔法を使ったのがクモであるという話になるのでしょうか…。
この小説が書かれ始めたのは、冷戦まっただ中で世界がキューバ危機などを経験した後の1969年です。その辺の社会事情が背景にあると考えると、米ソの力の『均衡』が見かけ上の平和を生み、それを壊すのが核兵器(=魔法)であるならまさに現代は劇中のアースシーそのものであり、秩序を失い混沌に近付きつつある…『均衡』とはその事を言ってるのかとも考えましたが…。いや、そんな企画書に書いてあるような事俺が言っても仕方ないですね(笑)。ファンタジー小説がただの現実の引き写しであるならばそんなつまらない事は無いし、ゲド戦記が今に至っても読まれ続ける事もなく消費されてしまったでしょうから…。で、アースシーの『均衡』の話ですが、そこで恐らくもう一つの力の要素としてドラゴンが出てくるわけです(多分)。テルーが[ドラゴンの化身](と俺は理解しましたが)だったのは、ドラゴンが一般にファンタジーでは高度な魔法生物であり自然の持つ力の象徴であることからして、ラストで[クモ]を倒す(『均衡』を回復する)時にドラゴンが出てくるのはしごく当然のことなのでしょうが、映画内でドラゴンについてはあまり触れられず、結局何で[テルーがドラゴンの化身]でなければならなかったのか良く分からなかったし、それでクモを倒すのも無理矢理オチに持って行ったようにしか見えませんでした。ファンタジー映画でありながら、ファンタジー要素をよく分かってない、理解が行き届いてないような印象を全般的に感じました。その辺が宮崎吾郎氏の初監督作品の限界だったのかなぁと…。
吾郎監督には第二回があるのかどうか、興行の数字的にはそれなりのものが出てそうなのでまだチャンスはあるでしょうから、次は監督の手に収まるような題材で、イマジネーションが楽しめるような作品が見てみたいですね。ただ、ジブリアニメは宮崎駿の新作が始動してるようですし、そっちの方が全然気になるのも厳しい現実ですけどね…。

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2006年07月12日

映画『サイレントヒル』

サイレントヒル 今回の映画は『サイレントヒル』です。ゲーム原作でヒットした作品と言えば『バイオハザード』が記憶に新しいですが、サイレントヒルも世界で500万本以上を売り上げているKONAMIのゲームを原作にしています。私もこのゲームシリーズは1stから毎回欠かさずプレイしていたので、映画でいかに原作を料理しているのかを非常に楽しみに鑑賞してきました。
 
・あらすじ
ローズ(ラダ・ミッチェル)とクリストファー(ショーン・ビーン)夫妻は、幼い頃に養子にしてから育ててきた娘のシャロン(ジョデル・フェルランド)の奇妙な言動に悩まされていた。母親のローズは、夢遊病のごとく無意識で歩き回り、行った事も無いはずのサイレントヒルに帰りたいとうわごとを言うシャロンを心配し、夫の反対を振り切って娘と二人きりでサイレントヒルに向かう。かつては栄えながら今は原因不明の炭坑火災で閉鎖され、消える事の無い地下火災が今も続く廃墟のサイレントヒルに、一体娘と関係する何があるのだろうか?
しかしローズ達の乗った車はサイレントヒルで事故を起こしローズは気絶してしまう。意識が戻ったローズは車から娘がいなくなっているのに気付いた。しかも到着したはずのサイレントヒルはどこか様子がおかしかった。いつまでも晴れない霧、止むことなく空から降り続く灰…。ローズはいなくなったシャロンに似た人影を見つけ後を追うが、突然サイレンの轟音が街に響いた時、サイレントヒルは恐ろしい姿に変貌を始めたのだった…。
果たしてローズは娘を取り戻し、サイレントヒルから脱出する事は出来るのだろうか…?!

・以下多少ネタばれがあります。[ネタばれ]は反転させてご覧下さい
監督のクリストフ・ガンズは『ジェヴォーダンの獣』『ネクロノミカン』などマニアな感じのホラー映画を撮りつつ、『クライング・フリーマン』で日本のコミック原作の映画化経験もあるというちょっと変わった経歴の人。本編は設定や人間関係に未消化の部分があるものの、意欲的なモンスター描写や世界観の再現などゲームの映画化としてのポイントはしっかり押さえていて好感が持てる出来でした。

まずこの映画の一番の魅力は、やはり全編力の入ったビジュアルの部分でしょう。重要なサイレントヒルの街のセットは実際にカナダに大掛かりな街のセットを建築しただけあって、『霧に包まれたゴーストタウン』がほぼゲーム通りに再現されていました。また原作好きな人なら見ればすぐ分かる、ゲームの映像がそのまま映画に再現されている部分が随所にあり、ゲーム自体をコンテ代わりにして撮影していたという話も納得のゲーム再現度でした。このサービス精神は原作ファンにとってはかなり嬉しかったですね。
でもただゲームのまんまの絵の羅列ではなく、この監督ならではのビジュアル感覚が光っていたのは、サイレンが鳴り響くと出現する『裏世界』の描写でしょう。世界が『血と鉄錆と死に満ちた世界』に一変する様をこの監督ならではの優れた演出で上手く表現していたと思います。そして様々なモンスター、中でもシリーズで一番人気だった巨大な三角形の頭を持つ『レッドピラミッド』が、出番は少なめながら巨大な鉈で執拗に主人公達を追いつめ、あまつさえ犠牲者を文字通り[一皮剥いてしまう]カット、そしてクライマックスの大殺戮シークエンスなど、全体的にグロテスク気味で人を選ぶ所はあるものの、その徹底的な描写はかなりよく出来ていたと思います。なにより音で脅かさず、絵で恐怖を見せてくれる演出は評価したいと思いますね。あ、個人的には大殺戮シーンでも『レッドピラミッド』に大鉈振るって頑張って頂きたかったんですけどね(何を頑張れと)。

一方ストーリーの方ですが、基本的にはゲームの1作目をベースにした作りになっていました。不満を言えば、ゲームならではのシナリオ展開が映画としてのストーリーの必然性に馴染んでいない部分があり、お約束に慣れてない人には多少不親切で分かりづらかったかも。
大きい変更点は主人公がゲームでは旦那だったのが映画では奥さんに変わっていた事ですが、これは母娘の愛情をクローズアップした映画のテーマとの兼ね合いで変更されたんだろうと想像出来ますし、結果的に変更は成功していると思いました。妻ローズ役のラダ・ミッチェルは全編かなりの熱演が光っていて印象が良かったです。しかし夫クリス役のショーン・ビーンはあまりぱっとするシーンも無く、母娘を思う気持ちは伝わってくるもののもうちょっと劇中で活躍させてあげたかった気がします。それは現実世界でクリスと共にローズ達を探す、地元警察のグッチ刑事の劇中での役割がいまいち明確になっていなかったのが理由の一つかなと思いました。過去に[アレッサを火事から救い出している]ことから、[サイレントヒルの悪(=アレッサを火あぶりにした人々)に加担している]わけではないようですが、クリスをローズ達の捜索から遠ざける(ように見えた)心理がいまひとつ良く伝わらなかったので、絡みも今イチになってしまったのかなと。
そして、サイレントヒルで異常な現象が起きる理由がゲームでは一通りの理屈で説明されていたのですが、その辺も話を映画に組み替えた時に説明が曖昧になってしまったものが多かったように思いました。例えばあの霧のサイレントヒルの街がそもそもなぜ生まれたのか、あの住人達はどうしてサイレントヒルで暮らしているのか、そしてサイレントヒルが裏世界に変貌する理由など…疑問に感じる部分も多いかもしれません。ただ、エンディングに近い所でなんと事件の張本人からの解説が入る(笑)ので、ついて行けなかった人も一通りの理解はできるだろうとは思いますが…いかにもゲーム的ではあるけどここはあまり映画としてスマートではないかも。
そして何よりエンディングの[娘は戻るが二人は霧のサイレントヒル世界から脱出できずに夫婦は出会う事が出来ない、悲しい]結末が映画に余韻を残していたのですが、これには賛否両論あるだろうと思います。個人的にはこのままパート2に続かないのなら、家族を幸せにしてあげて欲しかったですけどね…。ゲームをプレイ済みだと、シビルを[助けられなかった]辺りのフラグから、4つあるエンディングのうちの[誰も助からないbad]エンディングなのかな?(笑)と想像出来てしまうあたりも予想を裏切って欲しかったなぁと思いましたね。

えー、グロ描写に耐性が無い人や緻密なシナリオが好みの方にはお勧めしませんが、原作ゲームが好きな方やホラー好きでスゴいビジュアルが見たい方は絶対見て損はない映画だと思います。クリストフ・ガンズ監督は次にカプコンのヒット作『鬼武者』をリメイクする予定だそうですが、それはちゃっちゃと終わらして(笑)是非サイレントヒル2を作って欲しいんですが…。

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2006年07月07日

気になる映画メモ2006 7〜8月

7/1
カーズ
7/8

M:i:III
サイレントヒル
ローズ・イン・タイドランド
7/15

時をかける少女
ディセント
7/22

神の左手 悪魔の右手
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
7/29

ゲド戦記
ザ・フォッグ(米サイト)

8/12
ユナイテッド93
8/19
スーパーマン・リターンズ
8/26
ハイテンション

あー、7月はいい感じの作品が多いっすねぇ。
最近鑑賞数少なめの私ですが、サイレントヒルとゲド戦記は間違いなく観に行くつもりです。
その他では笑う大天使は気になるところ。ザ・フォッグはカーペンター御大のリメイクですよね。オリジナルは大好きなんですが、リメイクは悪魔の棲む家ダメだったからあんまり期待出来ないかな…。あと、マスター・オブ・サンダー 〜決戦!!封魔龍虎伝〜って映画がかなり気になりますが、これってどうなのかなぁ。 千葉真一VS倉田保昭って、どう考えても燃える組み合わせなんですが…(笑)

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2006年07月04日

東京ファンタ休止

東京国際ファンタスティック映画祭休止のおしらせ

あらら…とうとう休止ですか。
去年オールナイトで『4400』をイッキ見したのが懐かしく思い出されます。開催は毎年10月くらいですが、新宿ミラノ座を借り、映画を手配するスケジュール上そろそろ決断しなければいけなかったのでしょうか?個人的には年々開催規模が小さくなってきてるようでヤバいかなという気はしてましたが、いざ休止を宣言されてしまうと残念ですね。
東京国際映画祭で拾いきれないような、マニアックな映画を見せてくれる(個人的にはホラー映画関係)映画祭として貴重だと思ってたんですけどねぇ。まぁ昔と違って、今は日本未公開作品も輸入DVDで簡単に手に入る時代ですから、みんなの見た事の無いマニアな作品を紹介するという役目は失われてしまったのかもしれません。そして同時期に行われる東京国際映画祭の方が年々規模を拡大してきつつあるので、そちらにお客共々飲み込まれた形になってしまったんでしょうか。
ただしあくまで『終了』ではなく『休止』とのことですから、また装いも新たに『新生東京ファンタ』として復活するのを期待して待ちたいと思っています。やっぱり面白い映画を集まってみんなで見るっていうお祭りにも、捨てがたい魅力がありますからね…。

ひとまず、関係者の皆様今までご苦労様でした!!

そういえば、ファンタスティックと名のつく映画祭に『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』があるのですが、主催団体である夕張市ってこないだ「財政再建団体」に、つまり破産してしまったんですよね。
まだ何も決まってないみたいですが、来年のゆうばりファンタの開催は大丈夫なのかな…?

ラベル:映画祭
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2006年06月28日

映画『DEATH NOTE』

映画「デスノート」オリジナル・サウンドトラック SOUND of DEATH NOTE

今回は大人気コミックからの映画化作品『DEATH NOTE 前編』です。某映画評論サイトで25点と聞いて覚悟して観ましたが、いや、そんなに悪い出来だとは思わなかったですよ?
ちなみに私は漫画は最初の1冊くらいしか読んでいませんので、漫画と比較してどうこうとは言えないのはご勘弁を。

・あらすじ
退屈な死神リュークが落とした一冊のノート。それは名前を書かれた人の生死を操る恐ろしい『デスノート』だった。デスノートを拾った主人公『夜神 月(やがみ ライト)』(藤原竜也)はその力を利用し、恐ろしいまでの正義感と高い知能からくる実行力で、正体を知られる事無く世界中の犯罪者達を次々に抹殺していく。一方それが周到な計画犯罪だと見抜いた天才探偵『L』(松山ケンイチ)は、推理でライトを一歩一歩追いつめていく。ライトとLとの壮絶な知能戦はいかなる決着を迎えるのだろうか

 
 

・以下多少ネタばれがあります。[ネタばれ]は反転させてご覧下さい
まず冒頭の、日テレちゃん全面提供丸出しのニセテレビ演出&素人エキストラ演技が激しくダサい感じで、映画の第一印象はかなり悪かったんです。しかしライトがデスノートを拾い映画が動き始めてからは、なんだ普通に見られるじゃないかと評価もあがっていきました。お話自体は漫画の映画化であり、多少の荒唐無稽さは許容範囲内だろうと思うので、ノートに名前を書いただけで人が死んだり、いきなり天才探偵が出てきたりしても、そういう映画を見慣れない方は引かないで見て欲しいですね。とはいっても、観客は原作を読んで”分かってる”人がほとんどだろうからその辺は大丈夫でしょうか。

<ライト( = キラ)
ライトの突き抜けた常識人からの逸脱ぶり、容赦ないまでの正義の追求がたまりませんね(笑)。[彼女を犠牲にしてまで]犯罪者を殺し続ける、正義のダークヒーローって役柄で倫理的には賛否両論も多いでしょう。パソコンで警察の捜査情報を簡単に手に入れているあたりちと都合良過ぎかなと思いましたが、普段から父親の持つアクセスパスワードをこっそりハッキングしているんでしょうから、基本的に倫理より(彼の思う)正義を優先する思想の持ち主なのでしょうね。
劇中で字を書くシーンが多いのに、彼は字がちょっと汚いのが見栄えが悪いというかアレですね(笑)。
L/竜崎>
ライトにタメ張るくらいの知能の持ち主であり、やっぱりどこか現実離れしているというキャラクターですが、やってる事が理性的に見えるような描写があまり無かったのが残念。甘い物ばかり食べているのは彼の幼児性の象徴であるとともに、ひっきりなしに頭を使ってるから脳がエネルギーとして多量の糖分を要求しているのかな?などと思ったりして。ちなみに漫画の彼にホントそっくりで笑っちゃいます。Lが仲間になった時に竜崎という名前を名乗りますが、あれもきっと本名じゃないんですよね? バーンバーン(笑)のセリフと繋がりませんし…。
<秋野詩織>
映画版のオリジナルキャラであり、ライトとは幼なじみだったらしいですが、それって劇中で説明あったかな?
ラストシーンで、まさか[恋人をライトに殺された]善意の復讐者(南空ナオミ:瀬戸朝香)に[人質にされて射殺]される、しかも[アリバイ作りのためそれもデスノートで計算済み]というのが割り切ってて、しかもライトのキャラクターを引き立てる使われ方でかなり良かったです。いや、彼女にしてみればあまりに可哀想過ぎなんですが…後編では香椎由宇が多分出ないのが悲しくて(泣
普通なら自分にとって命同様大事な恋人を、正義のためにとはいえ[生け贄にしてしまう異常者(超越者?)ライト萌え(笑)なエピソードです。
<死神リューク>
リュークはキラ寄りの側に立つ説明キャラなのでしょうか。CGリュークも慣れればそれほど違和感無く見られました。ただ、存在感を出すためにもっと多くの人の前に出現するカットが欲しかった気がします。
中村獅童の声は悪くなかったと思う。アニメ声優なら若本規夫で決まりでしょうか?(笑)
<夜神総一郎(ライトの父)>
一番観客に近いキャラ。一般人としてのツッコミの言動を要所で入れていたのが良いですね。やっぱりこういう映画では常識的なフォローを入れるキャラクタは欠かせないと思うので。
<疑問に思った所>
・FBI(=L)はなぜライトがキラだと見抜いたのかが、見落としか説明不足だったかアレですが僕には過程が良く分からなかったです。大学生くらいの息子がいる捜査関係者だってそれなりに多いだろうし…。やっぱり似た者同士の天才の嗅覚でお互いの存在を見つけ出したってヤツですかね?
・死神は他人に見えないらしいがデスノート自体はどうなのでしょう? ちぎったページは見えてたみたいだが、ライトは意外と人前でデスノート開いたりして、世間の人が話題にしてる最中なのに結構大胆だなと。まぁデスノートで殺してるとは誰も知らないはずだから見られても問題はないですかねぇ。
・部屋を監視する時に家捜しされたはずですが、その時デスノートはどこにあったんでしょうね?冒頭のシーンから考えると常に持ち歩いていた、が正しいのかな。呪いによる殺人と同じで、因果関係が科学的に立証されなければ罪にはならないわけだから、ノート自体の証拠性よりその所有者が変わってしまう事の方がライトにとって恐ろしいわけですからね。
・デスノートの能力についてですが、最終的に『名前を書かれた人間が死ぬ』という前提において、他人の自由意志ですら強制的に操る事が出来るのでしょうか? 南空ナオミが[秋野詩織を射殺]した時、そんな事するつもりじゃかったような唖然とした顔をしていたので、自分の意志とは関係なく銃の引き金を引いていたのかなと。でも、それだとデスノートのルールに反する…? やはり操られていたとは気付かずに書かれた通りの事をしてしまう、という改変方法なのでしょうか。そこら辺映画での描写も表現は難しいでしょうけどね…。
 
 
後編は[詩織の死]がじわじわライトの精神状態に影響を与えるような感じで追いつめられていったりって展開はあるのかな?(時間も空くし、そーでないなら詩織はいた事すら忘れられる気がしますが…まさか消しゴムで名前を消したりしないよね?!(笑))
リュークが言っていた死神の目がライトとLのバランスを崩すのにどう使われるのか。キラ様ラヴなミサミサの元にも落ちてきた第2のデスノートが、二人の戦いにどう関わってくるのか。総じて条件はライトにかなり有利に見えるけど、それをLがひっくり返す事が出来るのかどうか。
期待して後編を待ちたいと思います。
 
映画を見終わってすぐ書店にコミックスを買いに走ったんですが、頭の方の何巻かがちっとも売ってないんですよね。ホントに人気があるんだなと実感したですよ。というか集英社!早く増刷して!!

<追記>ようやくコミックス全巻買えましたです。良かった〜!

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2006年06月09日

映画『ポセイドン』

ポセイドン ”ポセイドン”と言えば、ポセイドンは海を行け〜♪とかそんなフレーズが浮かぶわけですが(浮かびませんか?)、これは1972年公開のアメリカ映画『ポセイドン・アドベンチャー』のウォルフガング・ペーターゼン監督によるリメイク作品とのこと。前作はかなり前にTVで見ただけなので、おぼろげにしか憶えてません。ですから、個人的には新鮮な映画として観られました。


・あらすじ

超豪華客船ポセイドン号は、ギャンブラー、元市長、密航者などさまざまな境遇の乗客を乗せ、新年を祝う航海をしていた。そしてもうすぐ新年というその時、パーティホールで盛大に浮かれ騒ぐ客をよそに惨劇はすぐそこまで忍び寄っていた。信じられないほどの超巨大津波によって、回頭も間に合わずポセイドン号は180度転覆してしまう。上下が入れ替わった世界で、生き残った者達の更なるサバイバルが始まった…。

とにかく、冒頭からポセイドン号転覆シーンにかけてのCGはモノスゴかったんですが、前作にあったような人間ドラマを期待して観に行くと期待はずれかもしれません。98分というコンパクトな上映時間で、極限状況から生き残るためにひたすらノンストップで突き進む様子を描く映画でした。
前作にあった上下逆さまのセットのようなある種異様な様式美は感じられず、あっという間にペーターゼン監督お得意の『狭くて暗くて息苦しい』映画になってしまいます。でもその辺の描写はすごく迫真的なので、閉所恐怖症と溺れた経験をお持ちの方にはツライかもしれません。私もCカードを取るためのスキューバダイビング講習中に、溺れる!と思ってパニクった時の事をまざまざと思い出しました(お恥ずかしい…)。
主演は『ステルス』でエリートパイロット役をやっていたジョシュ・ルーカス。そしてカート・ラッセルが、消防士出身でNYの元市長というバックドラフトでスネークのような役を演じています(…いやちょっと違うか(笑))。
全般的に人間ドラマが薄めで、例えばゲイ役のリチャード・ドレイファスとか、話を広げられるキャラクター設定があるのに、それを存分に生かしてるとは言いがたい所とかやはり評価は辛めになってしまうのです。生きるため[他人を蹴落とす]、そんな描写もリアリティという点では説得力があっても終わったらすぐ忘れてしまうかも…。最近のペーターゼン作品は大体そんな感じかなと思いますけどね。

まぁ、新宿で観たのですがチケットがかなり安く手に入ったので、あの転覆シーンを観るためと思えばそんなに損した気はしなかったですが…。ペーターゼン監督の次回作はファンも多いSF原作『エンダーのゲーム』らしいですが、やっぱり『狭くて暗くて息苦しい』映画になるんでしょうか?(笑)

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2006年05月25日

見たい映画メモ2006 5~6月

5/27
マスターズ・オブ・ホラー
水霊 ミズチ 

6/3
ブギーマン
ポセイドン

6/10
トリック 劇場版2
オーメン

6/17
デスノート 前編

6/24
ウルトラヴァイオレット
着信アリFinal
メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー

今月末から来月にかけてはホラー作品が多いので楽しみです。
マスターズ・オブ・ホラーはどうしても見たい一作。
ブギーマンは、久々のサム・ライミのホラー関係なのでちと期待。
デスノートは金子修介監督だけに、それほど外しはしないだろう。
着信アリFinalは逆にどんだけグダグダなのかが興味アリ(笑)。
ウルトラヴァイオレットは、あの伝説の『リベリオン』の監督の作品なので、ガンカタを越える超アクションに期待(…してもいいのかなぁw)。

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