2008年03月18日

映画『バンテージ・ポイント』

用事があって新宿に出たのですが、予定が変更になったので、新宿ミラノでやっていたこの映画を急遽鑑賞。
ライラはラララライだったので、私の大好きな洋ドラ『LOST』のジャックことマシュー・フォックスが出演しているこちらを見ようかなと。
新宿大ガードそばのロータリーギフトさんいつもお世話になってます。

同じシーンを何度も繰り返して描写の切り口を変える事で、隠された真実を浮かび上がらせるという作りの映画はいくつかあります。例によって同じシーンをあまり何度も繰り返されると『またか』と脳みそが退屈し始めるので間を持たせるのが難しいのですが、わたくし某押井監督の実写作品でそういうのには慣れっこになっておりますので、全く問題なく鑑賞できました(笑)

この映画も、大統領暗殺という大事件をその起こった数十分を繰り返す事により『あの行動の意味は実は…』とか、意外な犯人を浮かび上がらせるというような意図の表現ではありますけど、『えー!この出来事の意味は実はこうだったんだビックリ!』というほどの逆転は無かったのかなと。それに値するようなキャラクターは女テロリストくらいで、実際の所それほどネタのじらし方は上手くなかった気がしました。まぁとりあえず怪しげなキャラクターはたくさん出てきますし、『事件の真犯人は誰か』というのが大体読めるようになった辺りで『犯人の本当の意図は何か』というポイントで目先を変えて飽きさせずに話を引っ張って行くのはなかなか面白かったのではないかと思いましたね。

でもこの映画で一番怪しかったのは、どう考えてもフォレスト・ウィテカー演じるアメリカ人ツーリストではないでしょうか。彼はたまたま事件に巻き込まれただけのごく普通のビデオ撮影好きの一般人のはずなのに、何故か異常ともいえる義務感で、必死で逃亡する正体不明の警官を走って追いかけ、訓練で鍛え上げられた大統領警護官(いわゆるSPですね)に、脚力で一歩も引けを取る事無く(笑)彼らをビデオでバッチリ録画しつつ(笑)あまつさえ、迷子の女の子アナちゃんを間一髪で助け、結果的にテロリストの野望をあと一歩の所で粉砕する(笑)わけですよ。正義感にしてはいささか度が過ぎてるし、しかもツーリストが偶然撮った絵がストーリーのポイントになる、つまり彼の役どころの部分はそのチェイスではもう通り過ぎてるわけですよ。しかもチェイスの最中に撮った絵はストーリーに何も寄与しないんですよね。それなのに彼はヘロヘロになりながらスペイン市街を激走するわけです。

あんたいったいナニモンなんだと。
ただのフォレスト・ウィテカーなのにそんなに頑張っちゃう理由が分からん。

どう考えても強引な脚本で死ぬほどスペイン市街を走り回らされただけとしか思えないのです。もしくは美少女アナちゃんが好きで好きでたまらなかったという、単なる子供好きなら問題無いが、それ以上だと問題あるいささか不穏当な人間性(まわりくどいですか?(笑))を彼が秘めていたのか?彼の超人性を前にしては、主人公のエンジンのかかりが遅いポンコツSPも、結局アレだったジャックも、後に出てくるなんだか強すぎるワンマンアーミーな大統領襲撃犯も、キャラが全くかすんでしまうのです…。

…というように、基本的な部分はそれなりだけど、かなりアレな部分も散見される映画だったのかなという感想でした。ま、90分という短めの上映時間でスパッと終わるので、待ち合わせで空いた時間潰しには良いかもしれません。

posted by Bomber at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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