2006年05月22日

映画『立喰師列伝』

「立喰師列伝-たちぐいし れつでん-」オリジナル・サウンドトラック 押井の実写に面白い物無しと経験から分かっているのに、それでも観に行ってしまう自分がコワイ。
それってオシイ信者だからだろ?と言われて「あーそーかー」などと思ってしまう自分がイヤ(笑)。
だけど、信者にも1800円払った分の自由はあるはずだ!と思ってやはり観に行ってしまうのです。

・あらすじ
日本の戦後経済の混乱期、場末の立食い屋に出没しては飯を食い金を払わず去って行く、一連の食い逃げ犯が現れた。それが『立喰師』である。この映画は、戦後史の影に暗躍する彼らの系譜を、数少ない文献と証言から紐解いて明らかにしていく…。

・感想(微妙にネタバレってるかもしれません)
えー、すいません。もっと体調を整えてから行くべきでした(笑)。
若干睡眠不足気味だったので、危ないな…とは思ってたんですが、ちょこっと意識を失った瞬間が…。
ですからはっきりと評価する事は避けたいのですが、イノセンスで押井を知った普通の人にはちとツライ映画かも。中身はといえば、押井守作品の象徴でもある『米軍』『説教』『犬』が全部入った、間違いなく押井印の実写映画でした。

まず、冒頭から月見の銀次のくだりはかなりキツかったです。
こりゃ最後までこんな調子なら…と思わず腰を浮かしかけたぐらいです。
多分言ってるセリフの8割は頭に入ってないと思います(笑)。
またナレーションのやまちゃん(山寺宏一)が、難しい用語やら思想やらを立て板に水でスラスラと、これでもかというくらいまくしたててくれるので、まるで催眠音波に包まれているかのように…(笑)。やまちゃんが悪いわけじゃないんですが、隣のオジさんは電光石火で船をお漕ぎになられてました。
その内容が全く頭に入らない説教を聞きながら、たぶんこれが劇中で立喰師の説教を聞いている蕎麦屋の主人の心境なんだろう、ということにはたと気付きました。
そうだ!これはバーチャル説教映画なんだ!と納得がいきましたよ(笑)。

娯楽作品として評価するなら、面白くなりそうなのは店主と立喰師の丁々発止の死闘をいかに描くかって所だろうし、その辺があったファーストフード店のくだりは確かに結構笑えました。
しかし、そこは軽くスルーしてしまうのが押井守の実写映画なので…。
一概につまんないとも言えない、評価に困る映画なんですよねぇ(笑)。

出演者はほとんど押井監督の関係者で固められ、知る人ぞ知る業界人が多数名前を連ねています。なかでもイラストレーターの寺田克也氏や、作曲家の川井憲次氏など特徴のある顔は味があってなかなか良かったですね。
そう…例えるなら悪役商会に入れそうな感じ?(笑)
演技自体は、監督によってコントロールされた『割り箸人形CG』(スーパーライブメーションというらしい)なので、本人の演技力がどうなのかは評価出来ませんよね。でもこのやり方なら、どんな人でも映画の主役が出来るような気もしないでも…(笑)

あーだこーだ言いましたが、もちろん楽しめる所もありました。
これって、押井監督以外には作り得ない映画である事は間違いないでしょうし。
観に行かれる方はよく睡眠をとって、体調を整えてから出陣されることをお勧めします。

ラベル:押井守 邦画
posted by Bomber at 01:48| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
押井!押井!(AA略

割り箸人形は結構楽しそうすねw
Posted by のりゆき at 2006年05月22日 13:34
あのCGで救われてる部分がだいぶあると思いますね(笑)。
きわめて虚構度の高いこの映画は、オール実写かオールアニメどっちであっても
表現的には成立しづらいのかもと感じました。
日本で一番表現としてのCGを使いこなしてる押井監督ならではの映画でした。
Posted by Bomber at 2006年05月22日 14:07
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