2006年04月08日

映画『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』

The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe今回は鑑賞からちょっと間が空いてしまいましたが、ディズニー製作のファンタジー大作『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』です。低年齢層を対象としたと思われる作りの映画ではありましたが、私はかなり楽しめました。子供の頃「ライオンと魔女」を読んだだけなのですが、楽しかった思い出のある原作を一定の水準で描けていた佳作じゃないかなと思います。

まず良かった所ですが、とにかく冬の魔女役のティルダ・スウィントンの中性的な魅力たっぷりの名演技でしょう。ほんとこの人こういう役にはぴったりな人材だと思います。『コンスタンティン』でもキアヌ・リーブスを惑わす大天使役が光ってました。決戦シーンでも雑魚をビシバシ石像に変えまくっていて、あんた一人で充分イケるのではというくらい強くて凛々しかったです。そういえば、ストーリーが進むに従って魔女の力がだんだん弱まっていくんですが、あんなに立派だったティルダ魔女の被るつららの冠がどんどん短くなっていくのが情けなくてなんか可笑しかったです。

それと、劇中出て来るセントール(=ケンタウロス 半人半馬の生き物)がとにかくカッコいい!特に決戦シーンでのアスランの片腕とおぼしき二刀流のセントールさん(名前分かりません)の獅子奮迅の活躍にはめっちゃシビレました。獅子奮迅といえばそう、ナルニアの中心であるライオンのアスランですね。CGとは思えない光り輝くような威厳がありました。声のリーアム・ニーソンも多少ソフトながらも知性を感じさせて合っていたんじゃないかな、と思います。

その反面、主役たる4人兄弟の演技はそれなりだったとは思うんですが、ティルダ・スウィントンの魔女やCG生物に負けてなかったのは、ルーシー役のジョージー・ヘンリーちゃんぐらいかなぁと。ストーリーのキーになるのは次男エドマンドの[兄弟への裏切りと葛藤]なんだと思うんですが、彼の演技でそれが表現しきれていたかどうかは微妙に感じられました。あ、アスランがラストの戴冠式で彼を「正義王」と呼ぶのはもちろん原作にそうあるからなんですが、それって[アスラン流の嫌味]じゃないの?と裏読みしてしまいました(笑 あと、ピーターはもうちょっとガタイがいいと鎧映えがしたかもと残念な気が。まぁでもそこは仕方ないですかねぇ。

劇中、冬の魔女の支配が弱まっていく証拠としてみなさんおなじみ[サンタクロース]が登場するのに私はかなり違和感を感じたのですが、そもそもナルニア国物語が聖書の寓意的な構造を持っているからなんですね。例えばアスランの[死と再生]は、そのままキリストの[架刑と復活]になぞらえる事ができるわけです。しかし私が子供の頃に読んであまり宗教っぽさを感じなかったのは、ナルニア国物語がただの寓話を超えた、普遍的なエンターテイメント性を持っていた物語だったからなんでしょうね。だからこそ21世紀になって映画化されるほどのファンがいるのもうなずける話です。ところで[サンタクロース]さん雪解けがやってきてかなり喜んでるように見えましたが、あなたは冬で雪がないと商売上がったりなんじゃないの?、などと思うんですが…(笑

あと、私はエドマンドが[兄弟を売って]まで食べたかったあのプリンがどう表現されてるのかとても気になってたんですが、あれって原作ではターキッシュ・デライトというトルコ原産のお菓子なんだそうで。あれー、ホントはプリンじゃなかったのか!と本当の事を知ってしまった自分はまた一つ大人の階段を登ってしまったような寂しさが…いや、もう充分戻れないくらい大人ですけどね(笑

あー、なんだかけなしてばっかりいるような気もしますが、見ている間は充分楽しかったんで勘弁して下さい(笑

あと、本編観賞後のスタッフロールがこれまた最近のCG映画の例に漏れずすごく長いのですが、途中におまけ映像があるのでなるべくなら途中で席を立たれない方がいいですよ。一番最後にしなかったのは、制作側もこのクソ長いスタッフロールの最後におまけを入れたんじゃ、ほとんど見てもらえないだろうと判断したからでしょうか(笑

ちなみに鑑賞時の劇場は満員でした。二作目が製作決定らしいので、次は期待していますよ〜。
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

posted by Bomber at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/16306658

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。