2006年03月17日

映画『機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-』

Love Letter  今回の映画は『星を継ぐ者』『恋人たち』と続いて、これにて三部作終了を迎えた劇場版Zガンダムです。オタの端くれとしてはいろいろ感慨深い物がありますね。といいつつ、Z自体にはそんなに詳しい訳でもないのです。いくつもの陣営が入り乱れて戦う、アニメとしては理解しにくかったストーリーと主人公の悲劇的な結末が、再びZを見る事にためらいを感じさせていたからかもしれません。しかし、漏れ聞く噂では映画のための新しい、明るい結末が用意されているとの話。それを確かめに劇場に行ってきました。

あらすじ…は複雑なので、公式サイトからの引用を。

宇宙世紀0087年、地球圏の戦乱は混迷を極めていた。連邦軍のエリート組織「ティターンズ」と反地球連邦組織「エゥーゴ」の内戦の最中、エゥーゴを指揮する立場となったクワトロ(シャア)、ティターンズを我が物にしようと目論む“木星帰りの男”シロッコ、そして「ザビ家」復興を掲げるジオン軍残党“アクシズ”の指導者ハマーン・カーン。三つの勢力の地球圏の覇権を賭けた、政略と軍略が絡み合い、戦局は、巨大レーザー砲へと改造されたスペースコロニー、グリプス2を巡る最終局面へと突き進んでいく。
  戦場では、人々の愛情と憎しみが交錯する。エゥーゴを離れ、ティターンズのシロッコの下へ身を寄せる女レコア。シロッコを慕いながらも、エゥーゴのカミーユたちに惹かれる少女サラ。そんな人々の想いを受け止め、Zガンダムは、混迷の戦場を飛ぶ。
  そして、ついにカミーユは知る。Zガンダムの持てる力で倒すべきは誰なのかを——。戦火の果てにカミーユを待ち受ける運命は !?

以下多少ネタばれがあります。[ネタばれ]は反転させてご覧下さい

多少酒が入っていたからかもしれませんが(時間が合わなくて飲んでから最終回で見たのです)、エンディングを迎える頃には目に光る物が…。僕は見て良かったと思っています。

今回の劇場版の改変(新訳)の肝は、人物の行動が時間的な問題で省略された事。そして富野監督の意思で変更されたエンディング。大きくはこの2つでしょう。悪影響としては有名なシーン、例えば[シャアのダカールでの演説]が丸ごと省略されたり、人物描写が削られたため本編でライバル格だったジェリド中尉が[かなりあっけなく死んでしまったり]と、TV版でその描写が好きだったり欠かせないと思っていた人には不満の残る仕上がりかもしれません。細かく指摘できないのはオタ度が足りないせいで申し訳ないです。一方、肝心のエンディングですが、過去のカミーユの不幸な結末とは180度違う、カミーユの個人的な旅の結末に報われるべきものがあったんだ、と解釈されたというふうに僕はとらえています。前向きにとらえ直されたカミーユが、果てしない死闘の末に[精神崩壊しないカミーユとしてファと幸せな休息を](地球圏の抗争は終わっていないので、ほんのつかの間かもしれないが)得る事ができた。これだけで僕は充分満足でした。単なるダイジェストでない今の監督の作った物語を見たように思います。

まぁ細かい事をいうなら、相変わらず勢力図がわかりずらいのでZガンダムをはじめて見る人(いるのかな)には優しくないとか、できれば新作画のみでいければもっと良かったのに、とか突っ込めばいろいろ不満はあります。あと、エンドロールで流れたGacktの楽曲は、これで終わりという余韻にはどうもそぐわない気がしました。今までの曲がイイだけにちと残念です。あ、メカオタとしてはアムロにZ-plusに乗って戦っていただきたかったです(笑) 最後に1stキャラ集合としてちょっと出てきただけだしなぁ。

まぁそんな瑕疵は除いても、あなたがガンダムという物語に興味がある人なら、この映画見て損は無いと思います。新しい刻の涙が見られるかも知れませんよ?

機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者- 機動戦士ZガンダムII -恋人たち-
劇場版1,2

機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版 機動戦士Zガンダム Part II ― メモリアルボックス版 機動戦士Zガンダム Part III ― メモリアルボックス版
TV版BOXセット
posted by Bomber at 03:29| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これの最終回放送当時、朝日新聞の投書欄に

「陰惨な内容のアニメ」

とかいうおばはんの投書が載って、その数日後に

「いや、あれはあれでいいんだ。私は納得した」

という女子高生の投書が載ってました。

ダンバイン、エルガイムと最終回で不幸ENDに慣らされて
別段、生涯初の鬱ENDと言うわけでもなかったので
当時現役アニオタ小学生だった僕は、富野アニメなんだし
いーじゃんどっちでもとか思ったのを覚えてます。

今「新訳Z」見たらどう思うのかは別ですが、当時の鬱屈を
まんま再現した方が、時代には合ってるんじゃないかなあと
思ったりします。

「キレる14歳」を誰よりもうまく表現したのは
富野監督の偉大なところです。時代より20年早かった!
Posted by のりゆき at 2006年03月17日 22:55
コメントどうもありがとうです。
過去のZについてのりゆき氏が感じた事は、僕もだいたい近い年齢で
富野アニメを見ていたので、理解できるつもりです。

決してアニメで悲劇がダメだと思っているわけではないんです。
あの時代に作られたZがああなるべくしてなったのは、後の富野監督の
コメントを見ても納得しました。その個人的考え以上に時代の雰囲気を
とらえ、フィルムに表現できていたのも監督の才能の現れだと思います。

僕は今回の新訳については、TVと映画は基本的に違うメディアであり、表現として要請される事が異なると考えている事、そして今の監督が現在のエンディングを改めて選んだ事を評価したつもりです。

それは決してエンディングだけウケを考えて変えた訳ではなく、ジェリド中尉の役割の変化などからも、監督のカミーユ自体のとらえ方が変ったからああなったんだ、と納得できたからかなと思っています。
Posted by Bomber at 2006年03月18日 00:53
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